マザーグース・子ども向けの英語の歌|イチオシのオススメ動画

「マザーグース」って子どもの英語習得に役立つの?

うん。とっても役に立つよ。マザーグースがギュッと詰まったお勧め動画も紹介するよ。

こんにちは!Tamaki ( @aj_tamaki )です。 英語教室を20年運営。
娘は日本で義務教育を受けながら日英バイリンガル→英語ナレーションの仕事ができる英語力がつきました。
7歳以下のお子さんの幼児英語教育について学習法などの情報を発信しています。

この記事では、子供が楽しく英語に触れられる英語の童謡マザーグースがなぜ子供の英語習得に良いか紹介します。

娘が小さいときにお気に入りで何度もリピートしてみていた、マザーグースの歌をテーマにした「Richard Scarry’s Best Sing-Along Mother Goose Video Ever!」は、主人公のハックルがマザーグースの世界に迷い込み色々なマザーグースの歌と出会う物語。子どもがマザーグースの歌を覚えるのにオススメの動画です。

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目次

マザーグースとは?

マザーグースはイギリスに古くからある童謡で親から子へ伝えられてきた子守歌や手遊び歌などの総称で、アメリカやイギリスなどの英語圏の子供たちに親しまれてきました。

日本語に訳され子どもたちの間でも親しみのある「きらきら星」、「メリーさんの羊」や「ロンドン橋」など、日本で有名な曲も多くあります。

韻を踏む歌詞、リズミカルな曲調、手遊び歌、数え歌など子どもが覚えやすい歌があるいっぽう、

よく考えたら怖いと思う子供向きではない内容や全く意味の無いナンセンスな歌詞も多くあるのが特徴です。

ナーサリーライムとマザーグースの違い

英語では、ナーサリーライム(Nursery Rhyme)とマザーグース(mother goose)両方が、童謡の総称として使われています。ナーサリーライム (Nursery Rhyme) は、子供部屋(nursery)+韻を踏む(rhyme)という言葉で成り立っているので、子供部屋で歌う童謡という意味で使われています。

ナーサリーライムは新しいものを含むすべての童謡に対しての総称で、マザーグースは古くから受け継がれてきた伝統的な童謡を主にさします。

マザーグースが子どもの英語習得に役立つ理由

  • ライミング(韻を踏む)歌詞が多く使われている
  • シンプルで短い歌が多い
  • 英語のリズムに親しめる
  • 数え歌や言葉遊び手遊び歌があるので子どもが楽しく覚えられる

ライミング(韻を踏む)歌詞が多く使われている

別の記事で紹介している子どもが英語を学ぶ際に、英語耳を育ててフォネミック・アウエアネス(英語の音を認識させる)を育てるための初めのステップがライミングに親しむこと。英語圏の子供たちもこの方法で韻を踏む単語に気づき言葉に興味をもちはじめます。将来学ぶリーディングやライティングの基礎力にもつながる重要なステップです。

シンプルで短い歌が多い

シンプルな単語が繰り返し出てくる歌、例えばTwinkle Twinkle Little Starなどは、0~1歳児親子クラスでもとても人気があります。私のスクールではこの歌にアメリカ手話を取り入れて手遊び歌にして歌っています。マザーグースには、小さいお子さんでも親しみやすい短くてシンプルな曲が多く、親子で楽しめます。

英語のリズムに親しめる

英語には日本語に無い独特なイントネーションやリズムがあります。一つの文章の中で単語ごとに強弱をつけて発音します。「a」「the」「to」などは弱く発音されるため日本人にとっては聞き取りづらく、英語を話すときにも抜けてしまうことがあります。マザーグースの歌を通して英語の発音の強弱に慣れながら英語のリズムを自然に取り入れることができます。

数え歌や言葉遊び手遊び歌があるので子どもが楽しく覚えられる

子どもの集中力は大人が思っている以上に短いのが現実ですが、マザーグースの歌には、言葉遊び手遊び歌がたくさんあるので子どもが楽しみながら覚えることができます。全身を使って遊びながら歌うロンドン橋などは、子どもたちも大好きです。

作者リチャード・スカーリー(Richard Scarry)とは?

ここからマザーグースを覚えるのに最適なイチオシビデオの紹介です。

作者のリチャード・スカーリー(Richard Scarry)(1919/6/5 – 1994/4/30) は世界中の子どもたちから大人気のアメリカ・ボストン出身の絵本作家です。

代表的な作品はBusytownシリーズ。Busytownには、ハックルキャットの家族やローリーワームなどの可愛らしい動物たちが住んでいます。日本でも日本語の絵本、「スカーリーおじさんの絵本」シリーズが出版され親しまれています。

「Richard Scarry’s Best Sing-Along Mother Goose Video Ever!」の紹介

学習アニメシリーズ「Richard Scarry Presents The Best Series Ever!」の一つとして1994年に製作されたホームビデオです。

このビデオは、娘が2歳の頃に出会いとても気に入って何度も繰り返し見ていました。本人曰く20年近くたった今でも内容を良く覚えているとのことです。

主人公のハックルキャットが寝室でマザー・キャットにマザーグースの絵本を読んでもらいながら寝るところから始まります。ハックルの部屋には親友のローリーワーム用の小さなベットがあるのですが、ローリーワームはどこかへ行ってしまったようです。「ローリーはどこだろう?会いたいよ~」と言いながらハックルは夢の中へ。。

しばらくするとハックルはマザーグースの世界に迷い込んでいました。ハックルは、ローリーワームを探しながらいろいろな、マザーグースの歌と出会います。ビジータウンの住人たちがマザーグースの歌の世界を演じてくれるので、マザーグースの歌の内容もとても分かりやすくなっています。

マザーグースの世界では、マザーグース本人やオールド・マザー・ハバード、リトル・ミス・マフェットなど新しいお友達にも出会います。最終的に、 マザーグース の助けを借りてローリーに会うことができるハッピーエンドの物語です。

作品の中で歌われるマザーグースの曲

  1. Little Jack Horner
  2. Starlight, Starbright
  3. London Bridge
  4. Mary Had a Little Lamb
  5. Old Mother Hubbard
  6. Little Bo Peep
  7. Hey Diddle Diddle
  8. Little Miss Muffet
  9. Hickory Dickory Dock
  10. Three Little Kittens
  11. Little Boy Blue
  12. There Was an Old Woman Who Lived In a Shoe
  13. Wee Willie Winkie
  14. Old King Cole
  15. Sing a Song of Sixpence
  16. Higgledy, Piggeldy Pudding in Pie, and Come Mother Goose From Out of the Sky
  17. Sleep, Baby, Sleep

歌の中のライミング(Rhyming)

マザーグースの歌は、韻を踏んでいる単語を見つけたり、言葉に結び付けたりと英語に慣れ親しむのにとても良い教材です。

ビデオでは有名なマザーグースの歌、そして韻を踏んでいるたくさんの曲が出てくるのですが、ここでは代表的な3曲を紹介します。

  • Hey Diddle Diddle
  • Hickory Dickory Dock
  • Wee Willie Winkie

Hey Diddle Diddle

Hey, diddle, diddle,
The cat and the fiddle,
The cow jumped over the moon;
The little dog laughed
To see such fun,
And the dish ran away with the spoon.

「diddle / fiddle」「moon / spoon」 がライミングワードで韻を踏んでいる

牛が月をジャンプして超えたり、お皿がスプーンと一緒に逃げ出したりとファンタジーの世界のような歌です。

Hickory Dickory Dock

Hickory, dickory, dock,
The mouse ran up the clock.
The clock struck one,
The mouse ran down!
Hickory, dickory, dock.

「dock /clock / struck」 がライミングワードで韻を踏んでいる

ネズミが時計をかけのぼり 一時になったらかけ降りる。ちょっとシュールな歌詞ですが、時計のチクタクというリズムに合わせて覚えやすいメロディーです。

Wee Willie Winkie

Wee Willie Winkie
Runs through the town,
Upstairs and downstairs
In his nightgown.
Rapping at the windows,
Crying through the lock,
“Are the children all in bed?
For it’s now eight o’clock.

「town / nightgown」「lock / clock」 がライミングワードで韻を踏んでいる

「8時になったから子供は寝る時間だよ。」ナイトガウン姿のウィンキーが窓を叩いて鍵穴から呼びかけながら忙しく町を駆け回る。子どもを寝かしつけるときに歌うベットタイムソングです。

原作本『Richard Scarry’s Best Mother Goose Ever』

このビデオは、リチャードスカーリーの不朽の名作といわれている『Richard Scarry’s Best Mother Goose Ever』に基づいて製作されたものです。リチャード・スカーリーの可愛いイラストで、マザーグースの有名で人気のある童謡をたくさん紹介しています。小さなお子さん向けにイラストも大きく、見やすいので、寝る前に読むベッドタイムストーリーに最適な1冊です。

まとめ

  • マザーグースの歌は、昔から子どもたちに親しまれ歌い継がれてきた童謡
  • マザーグースの歌にでてくるライミングワードを繰り返し歌うことで英語圏の子供たちにとっても言葉の気づきや英語の練習となっている
  • 日本人の子どもにとってもマザーグースの歌は英語習得に役に立つ
  • アメリカ人の絵本作家、リチャード・スカーリーの Best Sing-Along Mother Goose Video Ever! は擬人化した動物たちが歌の内容を演じているので意味も理解しやすく楽しめる

この機会に是非お子さんと一緒にマザーグースの歌を楽しんでみてはいかがですか。大人にとっても新しい発見があるかもしれません。

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